映画「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」 ★★★★ | 「映画」に生きる

映画「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」 ★★★★

東宝
うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー

映画「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」

日本(1984)長編アニメーション


監督:押井守


キュートな異星人・ラムと、超女好き高校生あたるが連日のように巻き込まれる、突拍子もない超常現象や奇妙な事件を描く、ハイパーテンションSFラブ・コメディの劇場用作品、第2弾。脚本・監督を、「攻殻機動隊」の押井守が務めた。本作品の特異な世界観やストーリーは、現在の押井守の世界の原形とも言われている。あたるの通う友引高校は、本番を明日にひかえて文化祭の準備に大わらわ。だが……翌日になってもやはりあたるたちは文化祭の準備をしていた。実は友引高校のみんなは同じ日を延々と繰り返していたのだ。事態に気付いた担任の温泉マークと養護教諭・サクラは原因を究明しようとみんなを下校させるが、無事帰り着けたのはあたるとラムだけ。みんなは何度帰ろうとしても、友引高校に戻ってきてしまう。その間にも異変は起こり続け、ついに財閥の御曹司・面堂終太郎が自家用ハリアーを持ち出して空から現状を確認する事態に。すると、なんとそこには友引町を甲羅に乗せて中空をさまよう、巨大な亀の姿が…!!




監督は日本アニメ界の巨匠

”押井守”監督


1作目では

原作に忠実に監督したのだけれど


この2作目では

押井守ワールド全開!!


おかげで原作者の”高橋留美子”

この作品を観て次回作から監督を降板させたくらいですから・・・



何をやったのかというと


”うる星やつら”の出来上がっている世界観



これをぶち壊したのだ!!


もちろんキャラクターは活かしたままで




一歩間違えれば大失敗に終わるような


”押井守”独特の価値観を盛り込み


且つ


原作のキャラクターを活かす



これほどまでの難題はないかもしれないが


それをやってしまったのだ!!



しかもキャラクターにいたっては


全員の見せ所に加えて

そのキャラクターの個性を最大限に引き伸ばしてしまっているのだ!!



これを傑作と呼ばずしてなんて呼ぶんだろうか??


もし


助けたカメに乗せられて竜宮城に行ったのが

浦島太郎だけではなく


村人全員だったら・・・・



時間と空間、そして現実と夢


全てにおいての価値観


交差させ



最後には


へとつながる


大傑作ファンタジー!!



最後の主人公のセリフは心にのこる


「好きな人を好きでいるために、その人とは離れていたいのさ」